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広報チームブログ
【オススメの一冊シリーズ】No.11 須田 幸子 学修支援室長
新たな年が始まり、秋田は冬本番を迎えています。新年は新しい本を手に取って、暖かいお部屋の中でゆっくりと読書を楽しみませんか。
「本のコロセウム」をテーマに「本と人との出会いの場となる劇場空間」としてデザインされた中嶋記念図書館は、勉学に打ち込む「知の闘技場」でもあります。
そんな中嶋記念図書館の蔵書から、本学の教職員?学生が厳選する「私がオススメする一冊」を聞きました。
シリーズ第11回は、本学学修支援室 須田 幸子 室長の「オススメの一冊」をご紹介します。
プロフィール
須田 幸子
- 京都市生まれ。2004年の開学当初からAIU事務局に勤務。
2017年からは学修支援室長として図書館とALACを担当。- 私の人生を変えた著者はシモーヌ?ド?ボーヴォワール。20歳頃に読みました。
彼女の著作に出会ったことを今も感謝しています。おすすめの一冊
グレッグ?モーテンソン、デイヴィッド?オリバー?レーリン著、藤村 奈緒美訳 「スリー?カップス?オブ?ティー:1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族」
(原書:Greg Mortenson、David Olier Relin 「Three cups of tea: one man’s mission to promote peace, one school at a time」
この本を選んだ理由
発展途上国の貧困問題を解決するために働きたいと考えたことはありませんか?この本には、登山を趣味としていた米国人が、パキスタンの人たちとの友情に端を発し、パキスタン、アフガニスタンなど各地に学校を建設した経緯、様々な困難や彼の思いが記されています。国連や政府、NPOにはできないが、個人だからこそできることもある。人間の信念と行動の力を感じさせてくれます。
著者はミネソタ州セントクラウド出身。この本の反響で多くの資金が集まる一方、女子を教育する学校を建設したために脅迫され、イスラム教徒を支援したと非難を浴び、資金の不適切な取り扱いが大きな問題となりました。そういった、本作に描かれていない部分での、この本を取り巻く人々のリアルなエピソードが、本作を際立たせています。メッセージ
この本と同時期に読んだ「A long way gone: memoirs of a boy soldier(Ishmael Beah著 邦題:「戦場から生きのびて:ぼくは少年兵士だった」忠平 美幸 訳)では、西アフリカの少年兵の悲惨な人生が語られますが、最後に、洗脳された元少年兵を普通の子供に戻そうとするユニセフ職員たちが描かれ、国連の仕事の偉大さに感銘を受けました。
国際的な貧困や開発援助に関心のある学生におすすめする本としては、「Half the sky」(Nicholas D. Kristof、Sheryl WuDunn著 邦題:「ハーフ?ザ?スカイ:彼女たちが世界の希望に変わるまで」北村 陽子 訳)もあります。こちらは世界各地で起きている人身売買など女性をめぐる深刻な現状と、それを乗り越えた女性たちのルポです。ぜひ読んでみてください。
今回ご紹介した本は、本学の中嶋記念図書館で取り扱っています。本の詳細はこちらからご覧いただけます。
中嶋記念図書館では、本学学生と教職員を対象に図書購入依頼を受け付けているほか、本学学生を対象に図書郵送貸出サービスを実施しています。
これまでの「オススメの一冊」シリーズはこちらからご覧いただけます。