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広報チームブログ
伊東 祐郎 教授が書籍「日本語教育 よくわかる評価法」を出版
本学の専門職大学院グローバル?コミュニケーション実践研究科の日本語教育実践領域代表を務めていて、日本語能力の評価、測定、テストを専門としている伊東 祐郎教授が書籍「日本語教育 よくわかる評価論」を出版しました。
伊東 祐郎「日本語教育 よくわかる評価法」
日本語教育実践領域では、日本語を教えるプロを目指す日本語教師のための専門職修士課程を提供しています。
以下は、伊東教授から読者の皆さんへのメッセージです。
読者のみなさんへ
もしこの世にテストがなかったら、皆さんは勉強しなくなってしまうかもしれません。テストがあるから、勉強に対する動機づけや学習意欲などが生まれます。テストは様々な教育的波及効果をもたらしています。教師はテスト結果から、学習者の知識や能力を具体的な形で掌握し、適切な指導や助言などを行って、教育に対する説明責任を果たしているのです。テスト結果は、進級や進学、また採用や昇進など社会のさまざまな場面での判定や決断を行う際に主たる情報としても活用されています。
教師は測りたいものを正しく測定できるようなテストを作っているのでしょうか。評価は常に教師の関心事ではありますが、評価におけるテスト作成に関しては体系的に捉える機会が少なく、どちらかと言えば慣行や経験に基づいて作成?実施しているようにも感じられます。
教師が評価についての専門的知識?実践能力である評価リテラシー(LAL: Language Assessment Literacy)を持つことは、テスト結果を有意味で信頼できるものにするために必要不可欠です。日本語教師をめざす皆さんが、本書を通して評価に対する理解を深め、さらに自らのLALを高め、学習者にとって公正で公平なテストの開発、そして実施をめざしてくださることを願っています。