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私の留学レポート:ベトナム?ハノイ貿易大学 ?小田島 碧海さん(2)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。

今回は、ベトナムに留学中の小田島 碧海(こだしま まりん)さんのレポート第2弾をご紹介します。

ベトナムの伝統的な衣装を着たの小田島さんの写真
大学主催の旧正月のお祭りは、ベトナムの伝統的な遊びや食べ物などがあってとても盛り上がっていました。

訪れて分かった優しさ溢れる国

留学してよかったことは、いろいろな人に出会えたことです。同じ大学の留学生はもちろんですが、ご飯を食べに行った先、観光に行った先で言葉が通じなくてもとてもフレンドリーに接してくれる人がたくさんいました。ベトナムは初対面でも日本よりもすごく距離が近いと感じることが多いです。ある時、交通渋滞にびっくりして、道路を横断しようにも全く渡れないことがあったのですが、知らない女性が急に私の隣に来て、腕を組んで向こう端まで一緒に渡ってくれたことがありました。助けてくれた女性は、すぐに去って行きました。これが一度だけではなく何度もあったので、ベトナム人の優しさにはいつも感謝しています。

ベトナム人の優しさに触れる機会が多い一方、留学先ではAIUの生活と比べて一人の時間が長く、一人でいることに苦労しました。一人暮らしなので、授業がない日は自分から動かなければずっと家にいることになってしまい、ほとんど人と話しません。寂しさを感じる時間がないように友達を誘い、誘われた時は常に外に出て、たくさん人と話す時間を増やすようにしました。

たくさんのバイクで渋滞するベトナムの道路の様子
ベトナムの夜の渋滞で、道路を渡れるようになるのに半年かかりました。

課外活動で見えたもの

学外の活動では、インターンシップ先の建築設計事務所が主催した、文化人類学者の藤田 高成さんのワークショップを手伝わせていただきました。ハノイでは「Khu t?p th?」という、日本語で言う「公営住宅」を見かけるのですが、日本とは違い、各住人が住みやすさを追求して増築や改築が繰り返されています。ワークショップでは、現在のKhu t?p th?は世間的な「古くて危険」というイメージとは違って、実は快適で現代的なものもあることや、商店など生活に必要な施設が身近にあり、住人のニーズを満たすのに最適な立地であること、しかしそれが過去から未来へと転換を図る政府の意向と相反するため建て替えを提案されること、また歴史的な建物としての保存の可能性などについてお話を伺いました。普段気にとめることなく毎日通り過ぎていたベトナムの建物から、ベトナム全体の未来への道筋や人々の生活を考えることができて、大変勉強になりました。

ベトナムの習字の写真
ベトナムの習字。左は私が、右はベトナム人の友だちが書きました。「Tam」はベトナム語で心という意味です。

家族を大事にする素敵なベトナム

特に印象に残ったのはベトナムの人々の旧正月の過ごし方です。ベトナムの人々は家族をとても大事にしていて、旧正月はほとんどの人が家族に会いに故郷に帰省するので、首都のハノイはいつもとは違って閑散とします。「旧正月は何する予定なの?」と聞くと、「家に帰ってずっと家族と過ごすよ!すごく楽しみなの」と友だちが答えてくれたのが印象的でした。家では、バインチュンというベトナムの伝統的なちまきを作るのそうなのですが、なんと調理に10時間もかかるそうです。でも、火の周りに集まりながら、家族と話をしてできるのを夜通し待つ時間が楽しいと嬉しそうに教えてくれました。

友人とワールドカップを観戦している小田島さんの写真
ドイツ出身の友だちとワールドカップのドイツ対日本戦を観て盛り上がりました。

実はカフェ大国

ベトナムは10歩ごとにカフェがあると言っても過言ではないくらいカフェ大国です。大学の近くにも数えきれないくらいカフェがあって、勉強用や友達との娯楽用など用途に合わせていろいろなところに行っています。特に「ココナッツコーヒー」がおすすめなのですが、ココナッツミルクとミキサーさえあればスーパーの材料で簡単に作れるので、ぜひベトナムの味を楽しんでみてください。暑い日や勉強後の、アイスクリームの乗ったココナッツコーヒーは最高です!

カフェのココナッツコーヒーの写真
静かでよく勉強に行っているカフェ。ココナッツコーヒーがおすすめです。

国際センターから一言

1回目のレポートに引き続き、小田島さんが様々な経験をしていることが伝わってきます。前回のレポートを本学ウェブサイトに掲載したことをForeign Trade Universityの留学担当者にも報告したところ、翻訳機能を使って皆さんで読んでくれていたようです。「小田島さんはとっても活動的な学生です。彼女のような学生は大歓迎ですよ」というメッセージが届き、私たちも小田島さんの派遣を誇りに感じています。留学生活ももう後半です。やり残すことが無いよう最後まで頑張ってきてください。

国際教養大学では日本への入国制限の緩和に合わせて2022年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。