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教職員を対象とした「手話会」を開催

国際教養大学では学生の積極的なクラブ活動が行われています。適応力や発言力、交渉力などは、学生生活の中だけでなく、社会に出てからも多くの場面で求められるスキルですが、そういったスキルをクラブ活動等で得ることができると本学では考えています。
学年や国籍の垣根を超え、たくさんの学生が様々な活動に従事しています。中でも「手話クラブ」はAIUの中でも人気のクラブで、メンバーは全員で40人程。留学生も交え、週に2回、1年に数回は外部から講師を招き、日本手話を学んでいます。
手話クラブではこの春学期から、教員は教える、学生は教わるという従来の立場を変え、学生が教職員を対象に手話を伝える活動を行っています。

手話による「数の数え方」を説明
教職員も熱心に耳を傾けます

手話クラブ 役職(前代表) 中川あすか

この会は、教職員の方々に手話について知る機会を提供したいという思いから始まりました。

?なぜ手話を広めたいのか
AIUに身を置いていると、海外に意識を傾けることが多いですが、日本国内に目を向けることも同じように重要だと考えています。また、Intercultural communicationという言葉を聞くと外国の異文化を連想する方が多いと思いますが、日本国内にも異なる文化があり、その一つが手話を含む「ろう文化」です。近年手話を取り扱ったドラマや映画が増え、手話の認知度も上がっていると感じています。しかし、日本には手話が日本語対応手話と日本手話の二種類あること、顔の表情、口の形が大事であることなど、知られていないことも多くあります。日本には日本語や日本文化以外の興味深い言語や文化があること、そしてその魅力をもっと多くの方に伝えていきたいと思っています。

?なぜ教職員なのか
以前、ある職員の方から、働いていると新しいことを始めにくいという声を聞き、職場にきっかけがあれば始めやすいのではと思いこの企画を考えました。また、手話クラブの定例会は夜に開かれているため、参加のハードルを下げるためお昼休みを活用して開催することになりました。

この手話会はみなさんが手話と「ろう文化」に興味を持つ「きっかけ」を作ることを目標としています。