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私のオススメ授業紹介: 国際動態論(小久保 茉央さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。


また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。


この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。


今回は小久保 茉央さんのオススメ授業第1弾をご紹介します。

こんにちは!小久保 茉央です。2021年秋に入学し、グローバル?スタディズ領域を専攻しています。今回は印象に残っている授業の一つ、「GS 特別講義 14: 国際動態論」を紹介します!

科目情報

  • GSS313 GS 特別講義 14: 国際動態論
  • 教員:増田 達夫 特任教授
  • 単位数:3単位

履修した理由

エネルギーや気候変動に関する国際的な動向について今まで学んだことがなかったので、新しい知識を身につけたいと思いました。また、ダボス会議のような国際会議やIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)で長年活躍されてきた増田先生の授業をぜひ受けてみたいと思い履修しました。

実際に授業を受けて

豊富なトピックに取り組める

授業毎にテーマが異なり、気候変動、情報社会、金融、国際機関、コロナウイルスなどのグローバルな課題について学びました。この授業は2時間45分と普通よりも長く、前半は講義、後半はディベートという構成でした。予習では、リーディングの課題もあり、各々ディベートに向けたリサーチをしました。週に1度の開講なので、予習の時間が十分にあることも魅力的なポイントです。普段馴染みのない単語が多く、難しかったですが、この授業を履修したからこそさまざまな課題に触れることができました。

講義では、先生の経験に基づいたお話を聞くことができて、貴重な体験となりました。特にダボス会議など国際的な会議の様子を詳しく聞くことができて、とても面白かったです。授業の後半は、リーディングと講義を踏まえて、トピックに関するディベートがあり、毎回1人が議長役となって、議論を進めていきます。さまざまな視点からお互いに質問や反論をし、最後に議長が話し合いの内容をまとめます。例えば、エネルギーに関するディスカッションの時は、「石油で利益を得ている国の立場」「石油を輸入している国の立場」など役割を分担しました。議論の進め方にマニュアルはなく、自分たちで時間配分や役割を設定する必要がありました。また、限られた時間で議論をするため、発言者もしっかり予習をしてくる必要があります。このように書くと、非常に厳しい授業と思う方がいるかもしれませんが、先生がとても丁寧に教えてくださったので、難しい課題でも議論に参加することができました。

クラスメイトとの距離の近さ

また、学生は6人でAIUのなかでも小規模なクラスでした。留学生や先輩もいて最初は緊張しましたが、すぐに打ち解けて質問や発言をしやすい環境になりました。そして何度も議論をするうちに、クラスメイトとの仲が深まっていきました。難しい課題を一緒に乗り越えたからこそ、クラスに一体感ができ、この授業を履修して良かったと思いました。授業の雰囲気もとても良く、晴れた日には図書館前の芝生でディスカッションをすることもありました。

印象的だったこと

一番印象に残っていることは、最後に行ったディベートです。2人1組になって、EU、中国、アメリカの立場から議論をしました。それぞれグループワークでリサーチをしつつ、主張をまとめました。トピックや議論に明確な答えは存在しないので、しっかりとリサーチをした上で、自分が置かれた立場から、意見をクリエイティブに考える必要があります。自らがその国の代表と仮定して議論をする中で、1つの課題にはさまざまな問題が複雑に絡み合っていて、国や機関によって、意見が全く異なることを実感しました。また、トピック自体に関する学びに加えて、限られた時間の中でのディベート進行や論理的な発言スキルが身につきました。

授業のスライド
授業のスライド

こんな人にオススメ

国際関係やエネルギー問題などに興味がある方はもちろん、私のようにこれらの問題にあまり馴染みがない方にも、国際的な問題や関係性を学ぶ機会として強くおすすめします。また、ディベートに挑戦したい方にもぜひ履修してみてほしい授業です。