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私のオススメ授業紹介: 農村社会学(渡辺 海音さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は渡辺 海音さんのオススメ授業第1弾をご紹介します。
こんにちは。2021年入学の渡辺 海音です。今回紹介するオススメ授業の第1弾は「農村社会学」です!
科目情報
- SOC325 農村社会学
- 教員:ルーク?ディリー 助教
- 単位数:3単位
履修した理由
「農村社会学」という科目名に惹かれて履修を決めました。留学先でも社会学系の授業をいくつか履修していましたが、農村に特化した科目はなく、どちらかというと人の内面と社会の関係性(アイデンティティ形成など)についての授業が多くありました。社会学と新たな分野を掛け合わせて学べることに魅力を感じ、この科目を選びました。
この授業のオススメポイント
授業では、まず都市と農村の境界線は誰が決めたのか、それは定量的に測れるのかなど、農村の定義と限界について学びます。既存の定義をより詳細に、批判的に分析する体験はとても新鮮でした。その後、メディアや広告上で表現される、のどかな「田舎」や「ふるさと」の描写と現状の農村の乖離や、時代と共に変化している農村の捉え方についても、資料を読み込みながら学びを深めます。
個人的には、農村に対する価値観の変容についての講義が心に残りました。以前は「遅れた地域」と見なされていた農村ですが、機械化や効率化が進む現代においては、都市部に住む人々に癒しや懐かしさを提供してくれる場所として認識されるようになったそうです。他にも、農村の過疎化が引き起こす経済発展?文化保護に関する問題や、農村資源の商品化、農村内のコミュニティと自己の関係性など、社会学から人類学に重なるものまで学ぶテーマは多岐に渡ります。授業は1つのテーマにつき、講義2回とディスカッション1回で構成され、講義で学んだ内容を振り返りながらクラスメイトと議論することで、さらに理解を深めることができました。
批判的思考力を伸ばす
「農村は人間が作り出した概念的なものである」という学びは、一般的な農村の定義やイメージに対して、もう一度懐疑的になるきっかけとなりました。授業を通して、農村の現状や地方が抱える問題を知識として学んだだけでなく、こういった既存の定義や当たり前だと思っていたことを批判的に捉え直す思考力も養うことができたと思います。
この授業をオススメしたい人
社会学系の授業に興味がある人はもちろん、クラスメイトと意見を交わすのが好き!という方にもオススメの授業です。また、学期の最後には自身で決めたテーマをもとにポスターを作り、発表します。写真やデータを用いながらクリエイティブに表現する過程を通して、学んだ内容を楽しみながら自分の中に深く根付かせることができました。
ルーク?ディリー先生からのメッセージ
このクラスの主な目標のひとつは、農村に対する「常識的な」観点に疑問を投げかけ、私たちがどのように農村地域や農村の人々を分類し、考えているかを問うことです。それだけでなく、私たちの見方や考え方が農村の商品化、開発手法、農村のアイデンティティとどのように結びついているかについても考察していきます。このようにこの授業では農村の「観念的」な要素が、実際の農村やその土地の人々に対して及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。
※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。