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私の留学レポート:カナダ?ウィンザー大学~南部 柊真さん(1)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生とともに履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。

今回は、カナダに留学中の南部 柊真さんのレポート第1弾をご紹介します。

こんにちは。三重県出身で2022年春入学の南部 柊真です。2024年9月からカナダのウィンザー大学に留学しています。AIUではグローバル?コネクティビティ領域に所属しています。

南部 柊真さん(ナイアガラの滝の前にて)

幅広い授業が履修できるウィンザー大学

オンタリオ州にあるウィンザー大学は法学、経営学、工学、科学、教育学、看護学、人間運動学、芸術?人文?社会科学等の幅広い学部と大学院を有する総合大学で、約18,000人の学生が在籍しています。アメリカとの国境近くに位置するキャンパスは、美しいデトロイト川のウォーターフロントに面しています。また、留学生の受け入れに積極的であり、私は現在アジア出身の学生2人とヨーロッパ出身の学生12人、計15人で寮生活をしています。本学の学生宿舎「つばきヴィレッジ」のようなイメージです。

ウィンザー大学のメインキャンパスです。

多文化共生社会への理解と関心を深める授業

カナダは幼い頃から憧れ続けていた国であり、特にその多文化共生社会としての特徴に魅力を感じていました。多様な文化や価値観に触れることで、自身の視野を広げ、異なる環境でも柔軟に適応できる力を養いたいと考えました。カナダの中でも、ウィンザー大学を選択した理由は、多文化共生社会の環境がキャンパス内にも広がっており、そこでの経験や出会いを通じて、自己成長できると感じたからです。また、大学について調べていく中で、ボランティアやインターシップの活動も活発であることを知りました。大学での学びを応用することのできるこうした場を、今後積極的に活用していきたいと考えています。

留学先では専攻科目に加え、カナダの社会と歴史に関する授業を履修し、カナダに関する理解と関心を深めています。授業内容を理解するためには、カナダの社会や歴史に関する背景知識が必要な場合もあるため、他の学生に比べて内容の把握に時間がかかったり、議論についていけないこともありますが、どんな時も授業に全力で取り組み、分からないことは自分から積極的に質問するように心がけています。逆に、私は日本の社会や歴史の背景知識があるため、授業内容を日本の場合と比較しながら理解できることは、私の強みであり、学びの楽しさを感じる部分でもあります。授業は主にレクチャー形式で進み、成績は複数のエッセイやテストを通して評価されます。

キャンパスの夕暮れ

印象的だったこと

留学生活で最も印象的だったのは、日本の素晴らしさが想像以上に多くの人に評価されていることです。自己紹介の際に日本出身だと伝えると、多くの人が興味津々に話を聞いてくれます。特に、日本の文化や食べ物、アニメなどに関心を持つ人が多く、このことがきっかけで自然と会話が弾み、友人になることもありました。とはいえ、留学当初は理想と現実のギャップに戸惑うことも多くありました。価値観の違いや自分の英語力不足を痛感し、思うようにコミュニケーションが取れないもどかしさや孤独感に悩んだ時期もあります。しかし、周囲の温かさや親切さに助けられ、少しずつ交流の機会を増やしていきました。特に、勇気を出して積極的に話しかけること、間違いを恐れず英語を使い続けることを心がけた結果、徐々に言葉の壁を乗り越えることができました。今では、友人とパーティに行ったり、週末に一緒に出かけたりするなど、充実した日々を送っています。

留学先の友人とデトロイトでアイススケートをしました(写真右手前が南部さん)

予期せぬ出来事から得る教訓

カナダ国内を移動する際に、パスポートを持参し忘れてしまい、飛行機に乗れずチケット代約10万円を失ったことがありました。友人とトロントからバンクーバーに行く予定でしたが、空港でパスポートの提示を求められ、持っていなかったため搭乗できませんでした。国内線であればパスポートは要らないだろうと思い込んでいた私には、想定外のことでした。結果として、私は友人を空港で見送るという悲しい経験をしました。この経験から、日本の慣習や習慣がそのまま他国でも通用すると思い込むのは避けるべきだと強く感じました。約10万円で良い教訓を得ました。

自分なりの目標を持つことの大切さ

留学を通じて、より多くの人と交流し多文化共生社会の意義を身を持って知ると同時に、日本の魅力を積極的に現地の学生に伝える活動を行いたいと思っています。現在考えているのは、日本の大学へ留学する学生を増やすための活動です。ウィンザー大学が留学プログラムに力を入れている点に注目し、留学希望者向けの説明会で日本の魅力を伝えるプレゼンテーションを行いたいです。これにより、日本の提携大学への留学や、日本に興味を持つ人々を増やすことに繋げていきたいと考えています。

留学は、自分を大きく成長させてくれる貴重な機会です。そのため、留学先を選ぶ際には、どんなに小さくても、あるいは抽象的でもいいので、自分なりの目標を持つことが大切です。「語学力を伸ばしたい」「現地の友人を作りたい」といったシンプルな目標でもいいと思います。目標を持つことで、困難に直面しても前向きに取り組む力が湧き、より充実した、意義のある留学生活を送ることができるはずです。また、私と似たような経験をしないように、どこへ行くにも常にパスポートは持っておくことを強くお勧めします。

キャンパス近くの写真。向こうに見えるのがアメリカのデトロイトです。

国際センターから一言

「交換留学」とは、その名のとおり、提携校と本学の学生を交換することで成り立つ留学プログラムです。つまり、提携校から留学生が来なければ、本学の学生がその提携校に留学をすることはできません。そのため、留学中の学生は、提携校の学生に対して本学の魅力を積極的に宣伝する役割も期待されています。南部さんが留学説明会などのイベントに積極的に参加し、日本についてもっと知りたいと思っているカナダ人学生に声をかけてくれるのは、とても嬉しいことです。これからも頑張ってください!

英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください