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私の留学レポート:オーストリア?ヨアネウム大学~吉田 沙椰さん(1)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生とともに履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。

今回は、オーストリアに留学中の吉田 沙椰さんのレポート第1弾をご紹介します。

こんにちは!愛知県出身で2022年春入学の吉田 沙椰です。グローバル?ビジネス領域に所属しています。これから3回にわたり留学レポートをお届けします。どうぞよろしくお願いします。

吉田 沙椰さんの写真
吉田 沙椰さん

留学先の大学と学びの紹介

私は、オーストリアのグラーツに位置するヨアネウム大学(FH Joanneum University of Applied Sciences)に留学をしています。グラーツはオーストリアの中で2番目に人口が多い都市で、6つの大学が市内に位置しているため、留学生を含め多くの学生が暮らしています。また旧市街地はユネスコの世界遺産にも登録されており、多くの観光客でにぎわっています。郊外へ出ると、静かで美しく雄大な自然を目にすることもできる素敵な都市です。ヨアネウム大学は応用科学大学ということもあり、実践的な授業を多く提供しているという特徴のほかに、現地のアカデミックスタッフや学生から交換留学生への手厚いサポートも受けられます。

現在は、ヨアネウム大学のグローバルビジネスプログラムに所属しており、主にビジネスに関して学んでいます。この大学には多くの学部プログラムがありますが、AIUから留学する場合、基本的にはグローバルビジネスプログラムから授業を履修することになります。1、2週間ごとに授業トピックが変わるので、経営学を中心に多くの分野に関して学ぶことができます。また、ドイツ語の授業と異文化交流の授業も並行して履修しています。

キャンパスの写真
ヨアネウム大学ではビジネスに関するプログラムを学んでいます。

留学先の決め手はオーストリアへの思い

私がヨアネウム大学を留学先に選んだ一番大きな理由は、昔からオーストリアの文化に強く惹かれていたからです。特にウィーンには古くからの宮廷文化が多く残っていて、私にはまるで物語のような世界が広がっているように映り、オーストリアへの思いが高まるばかりでした。ヨーロッパへ旅行する機会がこれまでなかったため、留学前まではオーストリアでの生活が実際にどのようなものなのか、想像がつきませんでしたが、治安の良さ、大学が提供するサポートや学習機会などを考慮し、ヨアネウム大学に留学することを決めました。現時点で、苦労が何もないわけではありませんが、この大学を選んでよかったと心から感じています。

グラーツ市庁舎の写真
19世紀後半に建設されたグラーツ市庁舎の外観はとても美しいです。

現地での友人の温かさ

私には、留学前から知り合いだったオーストリア人の友人がいます。彼女はヨアネウム大学の学生で、2024年春学期にAIUへ交換留学をしていました。国際センターからの紹介で知り合い、日本にいた時からヨアネウム大学への留学申請手続きなど、たびたび手伝ってもらっていました。私の留学生活が始まって1週間後、彼女は彼女の家族とのランチへ誘ってくれて、オーストリアの伝統的な家庭料理と田舎町での暮らしを紹介してくれました。留学生活と授業が始まってまだ落ちつかない時期でしたが、彼女と彼女の家族の温かさに触れ、オーストリアが大好きになりました。グラーツは、華やかな宮廷文化が色濃く残るウィーンとは異なり、のどかで平穏な暮らしを大切にしているような印象を受けました。

オーストリアの友人との写真
綺麗な夕焼けをバックに、オーストリアの友人と一枚。

留学中に達成したいこと

留学中は、大学でビジネスに関する学びを深めることは当然なのですが、それに加えて、オーストリアに関して詳しくなって帰りたいと意気込んでいます。これまでヨーロッパの他の都市に留学中のAIU生を訪ねたことがあるのですが、それぞれ自分の住む都市やその国の首都などに関する知識を深めていて、そんな友人たちに案内してもらいながら私も滞在を楽しむことができました。私は、オーストリアの歴史や芸術に関してまだ詳しい知識を得ていないので、自信をもって友人にオーストリアを紹介できるように、知識を身につけたいと考えています。

留学中の困難への向き合い方

留学をすれば、おそらく多くのカルチャーショックに出会い、日本が恋しくなる時があると思います。そんな時に忘れたくないのは、どんな時間にも限りがある、ということです。同じ限られた時間を自分はどんな気持ちで、どのように過ごすのか、私も自分に問いながら留学の日々を過ごしています。自分の英語力やビジネスに関する知識の乏しさゆえに、授業で苦労したり、恥ずかしい思いをした時もありましたが、辛いことがあっても、めげずに向き合い続ければ、いつの間にか乗り越えられている気がします。時には、他の留学生や現地の人たちの助けを借りながら、今後の留学生活も充実した日々を過ごしていきたいです。

旧市街地の写真
丘を登ると世界遺産のグラーツ旧市街が一望できます。日の入り時刻がとてもきれいです。

国際センターから一言

留学先を選ぶ際、どうしてもオーストリアに行きたいと国際センターに熱い思いを伝えてくれた吉田さんの姿が今でも印象に残っています。憧れのオーストリアでの生活は、想像と現実のギャップを感じる場面もあったかと思いますが、そのすべてを前向きに受け止め、全力でオーストリアを理解しようと努める吉田さんの情熱が伝わってきます。

英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください