アジア開発銀行 元総裁?中尾 武彦氏が本学で特別講義を開催しました

5月16日（木）、アジア開発銀行（ADB）元総裁の中尾 武彦氏をお招きし、本学で特別講義を行いました。本講義は、「New International Development Cooperation: A Development Finance Approach（Makoto Sunagawa Endowed Course）新?国際開発協力：開発金融からのアプローチ（砂川眞寄附講座）」の一環であり、学生?教職員あわせて約30名が参加しました。

講義は二部構成で行われ、前半は「Challenges to Global Economy and International System（グローバル経済と国際秩序への挑戦）」をテーマに、米中対立、技術革新、人口動態の変化、気候変動といった課題により、揺らぐ国際秩序と各国の対応について論じられました。

後半は「Experiences as President of ADB（ADB総裁としての経験）」と題し、中尾氏の在任中の実績やアジア地域の開発課題への取り組み、ADBの役割について紹介されました。特に、インフラ?気候変動分野への資金動員、戦略2030の策定、アジアインフラ投資銀行（AIIB）との関係構築といった具体的なエピソードが披露され、参加者の関心を集めました。

講義後には質疑応答が行われ、学生からは「国際金融機関の意思決定の裏側を知る貴重な機会だった」「国際協力とアジアの発展過程について理解が深まった」といった感想が寄せられました。