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建国大学(韓国)×国際教養大学:「学生ハッカソン」を開催しました

4月26日(土)、27日(日)に、提携大学である建国大学(韓国)が本学で「学生ハッカソン」を開催しました。各チームが秋田の文化遺産を保護?発信することを目的に、没入メディアとメタバース技術の活用法の提案を競い合いました。

本学の公認クラブである北東アジア学生ラウンドテーブル(SRT)を中心とした15名の学生が、建国大学イマーシブメディア学部及びメタバース融合大学院の学生たちとチームを組み、熱い議論を交わしながら、国際的かつ学際的な視点で現実の課題に取り組みました。

イベントプログラム

イベントは、本学のモンテ?カセム学長による歓迎挨拶と、グローバル?コネクティビティ領域の千葉加恵子准教授による秋田の文化遺産についてのプレゼンテーションから始まりました。その後、各チームで簡単な顔合わせをし、フィールドワーク先である男鹿半島へバスで向かいました。

今回の課題は、バスに乗車してからわずか24時間余りで、没入メディアとメタバースを活用して秋田の文化遺産への理解を魅力的かつ印象深い形で促進する方法を模索し、それを具現化したアプリを提案することでした。初対面のメンバーと初めての場所を訪れるという今回の状況下では、決して簡単な課題ではありませんでした。

千葉准教授によるプレゼンテーション

塚田桜紀さん(国際教養大学 2024年入学)今回のプロジェクトは知らないものを新たに知るというより、知っているものをいかに繋ぐかを探求するようなものでした。異なる分野を学ぶ私たちが持つ知識を「場所」とするならば、今回私たちが作ったものは「道」だったと思います。今は未熟で荒削りな道かもしれません。それでも将来、異なる国、文化、言語を持つ私たちが共に歩んでいく上で、一歩を踏み出す勇気を与えてくれる道です。その道を作る一員になったことに感謝し、今回の経験を活かし、それをより良いものにしていく人でありたいと思っています。

フィールドワーク

ユネスコ無形文化遺産「男鹿のナマハゲ」を中心に3つの場所でフィールドワークを行いました。ナマハゲは男鹿半島の文化において重要な役割を果たす年神様の一種です。999段の階段の頂上にある赤神神社五社堂、ナマハゲが登場する柴灯祭りの会場である真山神社、そして伝統的なナマハゲの正月訪問の実演を体験できるなまはげ館を訪問しました。

その後、各場所で収集した情報をもとに、チームごとに作業に取りかかりました。帰りのバス車内、歓迎会での交流の時間も活用しながら、一部の学生は深夜まで議論を継続しました。

赤神神社五社堂にて
真山神社にて
なまはげ館にて
国際教養大学竿燈会が遅咲きの桜を背景に参加者のために演技を披露

2日目

各チームの発表

2日目、学生たちは再びAIUの同窓会ホールに早朝から集合し、建国大学のKIM Hyung Seok教授からの指導と助言を受けた後、各チームに分かれました。中間報告と昼食休憩以外は、終了時刻の午後3時ぎりぎりまで作業を続け、それぞれのアイデアを明確化し、プレゼンテーションの準備を進めながら、コンセプトを実証するためのメディア例の作成に取り組みました。

最後に、5つのチームが集まり、建国大学?国際教養大学の審査員の前でそれぞれ提案を発表しました。学生たちも審査投票に参加し、審査員と共に金賞1つ、銀賞1つ、銅賞2つ、そして特別賞を選出しました。金賞を受賞したチームには副賞が贈呈されたほか、両大学がこのユニークな協働プログラムへの参加を祝して、全参加者に記念品が贈られました。

佐伯太陽さん(国際教養大学 2024年入学/SRT所属):今回、私はSRTの一員として本イベントに参加しました。SRTでは東アジア圏の社会問題解決や文化理解をテーマに活動していますが、今回のハッカソンというイベントへの参加は団体としても個人としても初めての挑戦であり、実りの多い2日間だったと感じています。異なる国、異なる分野から来た学生たちとの議論は常に刺激的で、多くの気づきを与えてくれました。今回のハッカソンで言えば、技術分野に長ける建国大学の学生はAIやメタバースなど先進技術の理解が豊富で、多くの場面で彼らが持つ知識やアイデアは、とても新鮮なものでした。こうした技術的なトピックは今までの学生生活では全く触れてこなかった分野ですが、AIUという学際的な学びの場にいるからこそ、新たな分野への開拓を積極的に進めていきたいと感じています。

提案内容と受賞結果

金賞授与式

金賞:グループ4「Akiku」 /ナマハゲ文化を活用し、その起源?意味についてユーザーを教育するメタバース日常習慣構築?タスク追跡アプリを提案。

Moonsu JANG, Jaeyoung KIM, Chaehee LEE, Minkyung CHAE(建国大学):訪問期間中、秋田の桜は満開で、美しいキャンパスの景色を楽しむことができました。韓国と日本の学生の初の出会いでは、韓国のK-Popと日本のアニメ文化の話題で一気に打ち解けました。ハッカソンの準備をしながら、目的が明確であれば、国籍や言語の壁は大きな問題ではないことを実感しました。私たちのグループ4「Akiku」は、若い世代がナマハゲ文化に頻繁にアクセスできるMZ世代向けのNamafyアプリを企画しました。日常アプリとして若い世代にアプローチし、伝統文化を長く記憶してもらうという明確な目標を設定しました。そのため、さまざまなアプリの追加機能を企画する際も、この目標を念頭に置きながら、それぞれの役割を忠実に果たすことができました。また、今回のハッカソン体験を通じて、韓国と日本の学生との学術交流だけでなく、AIU学生が準備してくれた秋田の竿燈文化も見ることができ、大変光栄でした。今度は観光で秋田を訪れ、夏祭りを楽しみたいと思います。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

銀賞:グループ3「KONIKITA」/ユーザーが赤神神社の特定の場所でミッションを完了し、お守りを報酬として得るARサービス「ENMUSUBI QUEST」を提案。

Jihyun EOM(建国大学):日本の学生と交流し、学校でプロジェクトに取り組む機会を与えていただき、本当にありがとうございました。準備期間とハッカソンの期間は短く、また、その期間中に異なる言語と文化を持つ友人たちとコミュニケーションを取り、協力することは簡単ではありませんでしたが、その経験を通じて重要な姿勢や立場についてより深く学ぶことができました。また、事前にハッカソンの準備をしていれば、パフォーマンスの面でより良い結果を得ることができたと感じました。今後の参加者には、どんなに忙しくても事前にチーム内で緻密な議論を重ねたうえで、発表に臨むことをお勧めしたいと思います。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

最人気賞:グループ5「Five Plus One」/ナマハゲの文化的?神話的起源にユーザーを没入体験で関わらせるVRルーム脱出ゲームを提案。

Jinseong KIM(建国大学):没入メディアを活性化するためには様々な新しいアプローチが必要だと漠然と考えていましたが、今回のハッカソンを通じて、異なる文化の多様なアイデアと視点が集まって新しいものを創造する経験を実際にすることができました。特に、若い世代により魅力的な赤神神社を作るための脱出ルームサービスを企画する過程で、私たちは神話を単に説明するだけでなく、創造的思考と協力的なストーリーテリングを通じて物語を再想像し、再構築しました。この経験は、異なる文化とアイデアが出会うと、結果として生まれるコンテンツがはるかに豊かで意味深いものになることを示してくれました。期間は短かったものの、チームのメンバーと密接に協力してアイデアを議論するプロセスを本当に楽しみ尽くしました。世界中の大学とのグローバル協力の機会がさらに増えることで、没入メディアがより一層促進されることを願っています。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

銅賞:

グループ2「Kuki Crew」/ナマハゲの厳格だが思いやりのあるメンター的特性を活用した、子育て用ARナマハゲ行動振り返りアプリを提案。

グループ1「KIMCHINABE」/赤神神社の伝説に基づき、ユーザーが999段の階段を築き、最後の一段を神の助けで完成させるメタバース文化遺産ゲームを提案。

Jaewon CHOE(建国大学):秋田で開催されたこの国際イベントに参加する機会をいただき、本当に感謝しています。学校生活では簡単に出会うことのできない、日本の学生との協力という貴重で価値ある経験でした。このプログラムを通じて、異なる文化と言語を持つ同世代と協働し、コミュニケーションと相互尊重の重要性をより深く認識することができました。準備期間は短かったものの、アイデアを共有し、役割を分担し、一緒に何かを創造する過程が、経験をさらに意味深いものにしました。適切な準備とチームメンバー間のオープンなコミュニケーションがあれば、短期間のプロジェクトでも優れた結果を生み出すことができることを実感しました。このような意味のある機会を企画してくださったすべての関係者の方々に心から感謝いたします。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

教員からの振り返り

水野智仁教授 国際教養大学グローバル?スタディズ領域長:今回のイベントは、韓国の建国大学との連携、そしてハッカソン形式の導入という二つの点において、本学にとって初めての試みとなりました。さらに、準備期間が限られていたうえ、わずか2日間で成果発表にまで漕ぎ着けなければならないという非常に厳しいスケジュールの中での実施となり、果たして無事にやり遂げられるのかという不安も抱えておりました。加えて、初日の午後に実施された男鹿半島でのフィールドワークでは、天気予報が大きく外れ、雨とそれに伴う低気温という悪天候に見舞われました。学生たちが体調を崩すのではないか、翌日の活動に支障が出るのではないかと、懸念はさらに募るばかりでした。しかしながら、建国大学と本学の学生たちは、互いに知恵と力を出し合い、最終的には当初の予想を大きく上回る、完成度の高い発表を成し遂げました。文化的背景、言語、専門分野の異なる、ほぼ初対面の学生同士がここまで密に協力し合えたことには、率直に驚かされました。この貴重な経験を今後に活かし、同様の国際的かつ実践的な連携プロジェクトへの参加機会を継続的に設けていくことで、本学の教育のさらなる充実につながるものと確信しております。

YI Heungwoo教授(建国大学): 美しく歴史豊かな秋田県と国際教養大学で、意義深いハッカソンプロジェクトを成功裏に終了できたことを大変嬉しく思います。モンテ?カセム学長、水野教授、千葉准教授、キ?ドゥ?ヒョン教授、そしてケビン?ハックムス准教授をはじめとする国際教養大学の皆様の温かいおもてなしに心より感謝申し上げます。国際教養大学のすべての学生の皆さん、そして建国大学の大学院生?学部生たちが懸命に取り組み、素晴らしい成果を上げました。『去る者は帰ってくる』という言葉があります。将来再びお会いできることを楽しみにしています。皆様、ありがとうございました。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

JANG Hyunkook教授(建国大学)まず第一に、このプログラムへのご支援と真摯な準備に対して心より感謝申し上げます。秋田滞在中、国際教養大学がこのハッカソンイベントをいかに重要視しているかを感じることができました。私たちの学生も、秋田の学生との協力は非常に幸せな経験であり、癒しの時間だったと言っていました。わずか2日間という非常に短いハッカソンでしたが、学生たちはその期間内で問題を発見し、解決策のアイデアを議論し、アイデアを実際のサービスやアプリケーションの成果に創造することに集中しました。私たちの学生が素晴らしい仕事をしたことをお伝えしたいと思います。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。