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「ウーマノミクス」提唱者 キャシー松井氏が特別講義を行いました

6月27日(金)、GBS307「New International Development Cooperation: A Development Finance Approach」(担当:中川秀幸教授、砂川誠寄附講座)の一環として、MPower Partners共同創業者であり、ゴールドマン?サックス元日本副会長兼チーフ日本株ストラテジストのキャシー松井氏を講師に招き、特別講義を行いました。

「国際開発分野におけるジェンダーの諸課題と対応策」(原題:Gender Issues and the Related Efforts in International Development)と題された本講義では、松井氏が長年提唱してきた「ウーマノミクス(Womenomics)」の概念を軸に、ジェンダー平等の実現が経済成長においていかに重要か、豊富なデータと実例に基づいて解説しました。

松井氏は、日本においては女性の就業率が上昇している一方で、依然として管理職や取締役に占める女性の割合は低く、企業経営や社会制度の構造的な改革が求められていることを指摘しました。加えて、近年国際的に注目されるESG(環境?社会?ガバナンス)投資の広がりにも触れ、社会課題の解決を目的とする企業活動こそが、持続可能な成長を実現する鍵であるとのビジョンを語りました。

本学で特別講義を行う松井氏

また講義では、ご自身の幼少期から日米でのキャリア形成、さらには日本国内外での女性支援の取り組みに至るまでの歩みについても紹介されました。特に、現在松井氏が支援を続けているバングラデシュのアジア女子大学(Asian University for Women)の取り組みについては、発展途上国における女性の就学機会の拡大という観点から、その重要性と意義を紹介しました。

松井氏の力強く誠実な語り口と、世界を舞台に築かれてきたキャリアの深みは、参加した学生たちに大きな感銘を与えました。多くの学生にとって、将来を考える上で大きな刺激となる機会となりました。