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【活動報告】2024年度AIU デザインLAB「デザイン思考実践:秋田県内企業課題解決型学修(LAB3)」①

2024年冬期プログラム期間中、応用編となる「デザイン思考実践:秋田県内企業課題解決型学修(LAB3)」を実施し、本学の学生6名が約3カ月かけて各企業の課題解決へ向けて取り組みました。

デザイン思考実践:秋田県内企業課題解決学修(LAB3)とは?
デザイン思考を学んだ学生が、応用編として、秋田県内の企業の課題に対してデザイン思考を用いて解決に取り組むプロジェクトです。座学ではない、実際の課題にチャレンジすることでより実践的な学習ができます。

2024年度の活動実績について2回に分けてレポートします。1回目は安藤醸造株式会社とJR東日本 秋田支社での活動を紹介します。

安藤醸造株式会社
 <テーマ>地元伝統とインバウンド観光を結び、新観光ビジネスの可能性に挑め!

仙北市角館町は、「みちのくの小京都」と称される歴史的な町並みと四季折々の美しさで、東北有数の観光地として知られています。しかし、365体育备用网址_365体育博彩-直播|官网の影響で観光業は厳しい状況に直面しました。現在、観光客は徐々に戻りつつあり、特にインバウンド需要の拡大が今後の重要なテーマとなっているほか、地域の人口減少を背景に新たな売り上げ拡大戦略が課題でした。本プロジェクトではWebやSNSを活用した情報発信と市場調査を進め、地域全体の観光資源の価値向上に貢献することを目指しました。

安藤醸造では大学院生2名が店舗ごとの客層調査を実施し、台湾人観光客が多く、リピーターが多いことを確認しました。この情報をもとに、情報発信の仕方と店舗でのプロモーションでどのようなことに取り組めるか検討を行い、SNSや台湾語POPでの情報発信、甘酒の試飲による販売促進を行いました。また、雪だるま設置による集客や、常温保存可能な味噌商品の開発提案、味噌マカロンのプロモーション強化など、多角的なインバウンド向け施策を展開しました。

店内の学生たち
安藤醸造 花上庵の店内
掲示内容
台湾からの観光客向けに、店内の掲示を工夫しました!
雪だるまと学生
集客効果をねらい、雪だるまをつくりました。

参加した学生の声を紹介します。

ピュータンカンさん(大学院生)
安藤醸造での活動では、課題設定から施策実施までの一連のマーケティングプロセスを経験しました。台湾人観光客に焦点を当てたことで、文化的背景を踏まえた販促戦略の有効性を実感しました。家族連れや高齢夫婦が多い点を考慮した商品選定や、甘酒の試飲による販売促進が成果を上げ、現場での直接的な体験の重要性を学びました。また、SNS(InstagramのThreads)を活用した情報発信も効果的で、今後のキャリアに活かせる貴重な経験となりました。
※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

塩田ひい菜さん(大学院生)
自分が考えたアイデアの実現には多くの工夫や調整が必要であることを実感しました。大学院での授業とは異なり、企業との実務的なやり取りには現実的なハードルがありました。その中で、柔軟な発想や粘り強く取り組む姿勢が重要であることを学び、PDCAサイクルを回すことの大切さも強く実感しました。

JR東日本 秋田支社
<テーマ>秋田や津軽の地域を元気に!地域課題の解決に向けて、観光戦略や二次交通整備に挑もう!

JR東日本秋田支社 地域共創部では、少子高齢化や人口減少といった地域課題解決に向け、地域行政や地元事業者と協働しています。今回は、実際に学生が各種企画立案?イベント運営に関わりながら地域交通、観光振興の課題解決に取り組みました。

オンデマンド交通「よぶのる角館」の取り組みでは、利用者データ分析や四半期報告書の作成、公共交通会議での議事録作成、学生アンケートによる改善提案のほか、Web広告や他地域の事例調査を行いました。

由利本荘の地域活性化における取り組みでは、羽越線との連携企画として秋田駅でのワイン試飲イベントを企画?運営し、プレスリリース配信やリスティング広告を通じて100名以上の集客と高い満足度を得ました。JRE mall mediaにも記事を投稿し、大きな反響がありました。

また、地域連携の一環で東京都町田市での観光キャンペーンや秋田県内各地のイベントにも携わり、運営補助や文化行事の視察、JR東日本本社訪問を通じて地域や企業の取り組みへの理解を深め、多面的な活動を通じて、地域交通?観光振興への貢献を実感する機会となりました。

プレゼン後に記念撮影
よぶのる角館の写真
よぶのる角館
ワイン試飲イベントの様子
ワイン試飲イベント
SNSへの投稿画像
SNSへの投稿

参加した学生の声を紹介します。

鈴木さや香さん(大学院生)
企業文化や徹底して業務を遂行する姿勢が非常に勉強になりました。二次交通サービスをテーマに、自治体や行政との連携業務に参加し、主体的に動く大切さを実感しました。普段経験できない本社訪問や観光キャンペーンなど、貴重な経験を積ませていただきました。JR東日本は鉄道会社という印象でしたが、地域に密着した二次交通に携わることで、その多様な取り組みを知ることができました。地域に必要なサービスを提供する難しさ、利益を追求しながら利用促進を図る重要性を強く感じました。また、目標達成に向けた逆算思考や、計画通りに進まない場合も想定した事前準備の大切さを学びました。

犬塚漢采さん(学部生)
予算規模の大きい広告事業に携わり、自分が普段行う事業とは違った学びがありました。大型観光キャンペーンのWeb広告効果測定や、秋田駅でのワイン試飲イベントなど、多岐にわたる業務を経験し、企業の遂行力に驚きました。プロジェクト遂行のために全力を尽くすJRの文化は、自分のビジネス活動とは異なる視点を与えてくれました。イベント時にトラブルが発生した際も、臨機応変に対応し完遂する姿勢が強く印象に残っています。デザインLABを通じて、個人では難しい企業とのネットワーク構築や幅広い経験を積むことができ、大学の支援によって可能となった貴重な機会でした。

主催

国際教養大学 応用国際教養教育推進課 地域連携チーム
E-mail: aiu.collaboration@gl.aiu.ac.jp
Tel:018-886-5835

運営

ローカルクエスト株式会社
E-mail:info@local-q.com